新人看護職員研修とは

★新人看護職員研修とは

最近、「新人看護職員研修」いう言葉をよく聞きます。実はこの言葉、厚生労働省が主体となって法的に整備されつつある事業なのですが、まだまだ浸透していないためか知らない人が多いようです。病院関係者であっても知らない人が大勢いるのにはビックリです。まあ、新人看護師以外は直接関係がないのですが、とても大切な事業の1つなのです。

(制度の背景)

●医療の高度化、平均在院日数の短縮化、医療安全に対する国民のニーズは変化しており、医療現場ではより高度な実践能力が求められます。しかしその求められている能力は、看護の基礎教育を終了したばかりの新人では大きく乖離してしまいます。そのため就職後にリアリティショックにより早期離職するケースが多くなっているのです。看護学校では教育だけでなく実習もカリキュラムされていますが、実習で技術を習得する機会には限界があります。

attractive asian nurse on white background

そのため厚生労働省は、平成 16 年 3 月に「新人看護職員の臨床実践能力の向上に関する検討会報告書」をまとめ、新人看護職員の到達目標と研修指針を示しました。これにより研修責任者を対象とした研修を実施するなど、新人看護職員研修に関する制度が確立されていきました。

平成21年3月に「看護の質の向上と確保に関する検討会中間とりまとめ」において、看護基礎教育と臨床現場との乖離を埋めるためには、看護基礎教育の充実を図るとともに、新人看護職員研修の制度化・義務化を視野に入れた新人看護職員研修の実施内容や方法、普及方策について早急に検討し、実施に移すべきであると示されました。

その後現在は法改正がなされ、病院等の開設者及び新人看護職員本人に努力義務が課されています。

(対象者)

●保健師・助産師・看護師・准看護師です。

(新人看護職員とは)

●免許取得後に初めて就労する保健師、助産師、看護師、准看護師のことをいいます。

(病院や本人に課せられた事)

平成 21 年 7 月 15 日の保健師助産師看護師法及び看護師等の人材確保の促進に関する法律の改正によって、看護職員本人及び病院等開設者には下記の努力義務が課せられています。

看護職員本人の責務としては → 免許を受けた後も臨床研修その他の研修を受け、資質の向上を図るように努めることが規定されています。

病院等の開設者には → 研修の実施と、看護職員の研修を受ける機会を確保できるようにするために必要な配慮に努めなければならないと規定されています。

(現在行われている取り組み)

(1)新人看護職員研修事業

●病院等が「新人看護職員研修ガイドライン」に示された項目に沿って新人看護職員研修を実施する場合には補助金が交付されます。

(2)医療機関受入研修事業

●上記(1)の事業を実施する病院等が、自施設の新人看護職員研修を公開し、公募により他施設の新人看護職員の受入れを実施する場合も補助金が交付されます。

(参考として東京都福祉保健局のURLを添付します)
*東京都新人看護職員研修事業

(新人看護職員研修に関連する書籍)

★ガイドラインを活用した研修の実際について書かれています。

⇒ 新人看護職員研修の手引き―ガイドラインを活用した研修の実際

★研修の実践例と研修のポイントをナビゲートしています。

⇒ 新人看護職員研修ナビゲート―問題状況30場面を解決する実践例と研修のポイント


★新人看護師を指導する看護師さんにも役立ちます。

⇒ 新人看護師のための臨床看護技術チェックポイント

 

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