(その1)バランス・スコアカード(BSC)って何ですか?

★バランス・スコアカード(BSC)を病院に導入する

(その1)バランス・スコアカード(BSC)って何ですか?

バランス・スコアカード(BSC)という言葉、医療関係に携わる人には聞きなれない言葉かもしれません。病院や施設など医療機関においては導入されているところは少なく、なかなかBSCという言葉を聞く機会もないからです。

しかし、最近は少しずつ病院においてもBSCが導入されています。聖路加国際病院や福井県済生会病院など大きな病院ではすでに導入されました。これから先は中小病院や施設なども含めてどんどん導入されていくことでしょう。

財務諸表と経営者

どうして導入されてくるのか、それは、このBSCが優れた業績評価システムであるからなのです。

業績評価システムという言葉もまた難しくて分かりにくいのですが、簡単に言ってしまえば、自分の病院(組織)がしっかりとした将来像を描いて存続していくために、収益力の確保や成長していくための強みの強化、業務効率の改善、などいろいろな方向から戦略を組み立てていくことができる仕組み(システム)という意味です。

ひと昔前までは、財務諸表(P/L・BS・CF)という経営指標をもとに企業の業績が評価されていました。P/Lとは企業がどのくらいの利益を出したのかという指標で、BS(バランスシート)とは企業がどのくらいの資産や負債を持っているのかという指標で、CF(キャッシュフロー計算書)とはその期間のお金の出し入れの流れを表した指標です。

ちょっと難しいかもしれませんが、つまり、すべては過去完了形の指標なわけです。ある期間(1年なら1年)の企業活動の結果として、利益が出たのか赤字だったのか、資産は膨らんでいるのか萎んでいるのか、現金は貯まったのか減ったのか、その期間の企業活動が終わった段階で把握することしかできないのです。財務諸表のみによる経営を「車のバックミラーを見ながら未来に向かって進んでいるようなものだ」という人もいるのです。

もうおわかりだと思いますが、このような経営は非常に不安定になってしまいます。企業の業績が右肩上りのときはいいとしても、昨今の競争激化社会においてはそんなに甘くはありません。あっという間に競合他社に飲み込まれ、倒産してしまうかもしれません。

そのようなことから業績評価システムというものが生まれてきました。そして、このバランス・スコアカード(BSC)は優れた業績評価システムの一つなのです。

現在では大企業から中堅クラスの企業まで導入が盛んにおこなわれています。そしてまた、これからの厳しい医療情勢を切り抜けていく方法として病院や施設でも導入が始まっているのです。

つづく

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